愛の言葉

朝晩すっかり涼しくなり木々が色づき始める季節、

秋は一年で最も月が美しく見える季節です。

秋の夜は、どこか寂しさを感じたりする人も多いのではないでしょうか。

それはいつの時代も共通する感覚であり、

古くから日本人はそんな思いを色々な言葉へと変化させてきました。

突然ですが、皆さんは好きな人に告白するとき、どんな表現をしますか?

“愛の言葉”には、告白する人柄や二人の関係性だけでなく、

その時の流行や時代背景など色々な要素がぎゅっと詰まっているんです。

今でこそ気軽に「好き」「愛してる」と言ったストレートな言葉を使うようになりましたが、

時代をさかのぼるとこうしたストレートな表現は、はしたないと避けられていたのだとか。

かの有名な小説家、夏目漱石は、「I Love You」を「月がきれいですね」と訳したそうです。

当時の日本人は、この一言で思いを汲み取れたのでしょうか?

この控えめなところが、なんとも日本人らしいですね。

その他にも「I Love You」の訳はなんと100種類以上もバリエーションがあるんだとか!

愛を伝える言葉一つ取っても、時代背景や作者の感性によって何万通りもの解釈が出来る

日本語って本当に奥が深いですよね。

皆さんも一つ一つの意味を色々考えてみると、

毎日打つメールや友達にかける言葉が少し変化するかもしれませんよ。



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